生後2週間から白黒絵本で読み聞かせを始め、何千冊と読み聞かせしてきました。絵本の読み聞かせは、選書が命です。優れた絵本との出合いは、美意識を育て、本物を見分ける力を養います。将来の骨太な読書力につながる良い絵本を集めました。ゆっくりお楽しみくださいね♪
おじいさんとヤマガラ: 3月11日のあとで
おじいさんとヤマガラ: 3月11日のあとでおじいさんとヤマガラ: 3月11日のあとで
(2013/03/06)
鈴木 まもる
小学館
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【最初のページ】
やまのなかに、おじいさんが すんでいました。
おじいさんは むしや とりや どうぶつが だいすきです。
おじいさんは、いつも ふゆのあいだに、
いたを きって はこを 6こ つくります。
はこには ちいさな まるい あなが あいています。

3.11の原発事故が起きてから、森で鳥が少なくなったという事実をもとにした絵本。鳥の巣研究家ならではの視点です。多くの人に被害を与えた災害でしたが、人間以外の動物たちはそれを知らされていないという記述を読んで、本当にその通りだと泣きそうになりました。

原子力発電所を「電気を作る工場」、放射性物質を「電気を作る燃料」と説明されているので、娘(当時小6)にもわかりやすかったと思います。

淡い鉛筆書きの優しい色合いが心を和ませてくれます。何度でも読み聞かせしたいと思う感動作でした。
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テーマ:絵本
ジャンル:本・雑誌
いこう!絶滅どうぶつ園
いこう!絶滅どうぶつ園いこう!絶滅どうぶつ園
(2012/04/24)
今泉 忠明
星の環会
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【最初のページ】
ここはウォンロン島。パンダのすむ島です。
きょうもいい天気。パンダは竹でつくったベッドにねっころがり、
おいしいタケノコをたべているゆめをみていました。
そこへコウノトリが手紙をもって飛んできました。
「パンダさん、手紙です!カタカタカタ……」
コウノトリはくちばしをならしました。
めをさましたパンダはもそもそとおきあがりました。
手紙をあけると、招待状がでてきました。
『パンダさんへ。
このたび絶滅どうぶつ園にニシクロサイさんが
やってくることになりました。あたらしいなかまの歓迎パーティを
ひらきますので、ぜひきてください
絶滅どうぶつ園一同』

出版社より 対象年齢 4歳から

この世にはあり得ない「絶滅どうぶつ園」というタイトルに魅かれて読みました。動物の絶滅について考えさせられる絵本でした。聞き終えた娘(当時小5)が「人間悪っ!!」と言いました。絶滅した理由を動物たちが語るのですが、その原因のほとんどが人間の仕業でした。文章は長いです。
テーマ:絵本
ジャンル:本・雑誌
みなまたの木
みなまたの木みなまたの木
(2011/09)
三枝 三七子
創英社
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【最初のページ】
私は松の木。
ここに、ずっとまえから 立っている。

水俣病をテーマにした絵本。松の木が、工場が出来て静かに環境が変わっていくまちの様子や、水俣病で肉親を失う少女を見つめるストーリー。

素朴な鉛筆描きが事態の恐ろしさをまざまざと伝えています。子どもや動物の悲劇を中心にわかりやすく描かれているので、娘(当時小5)の胸にも大きく響いたのではないでしょうか。

娘は「水俣病」という言葉も聞いたことがなく、何も知りませんでした。息子(当時中1)は小5の時学校で習ったと言っていましたので、もうすぐ学校で習うでしょう。ネットで水俣患者の写真を見せました。実際の写真を見て、大変ショックを受けていました。今なお病気で苦しんでいる人がいることを忘れてはならないと思いました。
テーマ:絵本
ジャンル:本・雑誌
もしも地球が…?
もしも地球が…?もしも地球が…?
(2010/03)
ヘスター・ゴダード
評論社
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【最初のページ】
友だちといっしょに、ピクニックにでかけた。
おいしいものをたくさん持って。
川のほとりで、おべんとうを食べた。
おひさまは、きらきらかがやいているし、
まわりじゅう、動物や、花や、草木でいっぱい。

みんなで、「もしも、地球が……?」っていう
ゲームをすることにした。
こんなことをかんがえてみるゲーム。
「もしも地球が、動物も、植物も、水も、
太陽の光もないところだったら、
どうなるのか?」って。

出版社より 対象年齢 小学校低学年~

命のつながりを考えさせられる絵本。ページに仕掛けがあり、視覚的にもわかりやすくなっています。ハッとさせられる内容で、心に残りました。当時小5の娘も「気に入った」と言っていました。
テーマ:絵本
ジャンル:本・雑誌
カリーナのりんご チェルノブイリの森
カリーナのりんご: チェルノブイリの森カリーナのりんご チェルノブイリの森
(2012/02/10)
今関 あきよし、堀切 リエ
子どもの未来社
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【最初のページ】
わたしはカリーナ。
夏やすみに、おばあちゃんの
うちにきているの。
ここは、ベラルーシ共和国の
ホイニキというところ。
近くの湖でおよげるし、森では
きのこがとれるし、とてもいいところよ。

映画「カリーナの林檎~チェルノブイリの森~」をもとにした写真絵本。8歳の少女カリーナを通してチェルノブイリのその後を伝えます。原発事故のせいで、家族はバラバラになり、とうとうカリーナちゃんも取材中に甲状腺ガンで亡くなってしまったそうです。今こそ日本の子どもたちに読みたい絵本です。
テーマ:絵本
ジャンル:本・雑誌
ひとりぼっちのジョージ
ひとりぼっちのジョージひとりぼっちのジョージ
(2011/07)
ペンギンパンダ
ひさかたチャイルド
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【最初のページ】
ここが ちきゅうで いちばん ふしぎで めずらしい
生きものの 楽園、 ガラパゴスだ。 
たくさんの 島じまから できている。
この ガラパゴスは、みなみアメリカたいりくから
1.000キロメートルほど はなれた ところに ある。
1年じゅう なつのように あつい エクアドルと いう くにの
島じまだ。
いまから 500年ぐらいまえ(1535年)に
発見されるまで、 ガラパゴスは だれにも
しられない 生きものだけの 楽園だった。

出版社より 対象年齢 4、5歳から

人間と自然との関わりに目が向く環境絵本。たった一頭生き残っていたゾウガメ「ロンサム・ジョージ」の話は、テレビで見て知っていました。

今回は、絵本を読んでもっと詳しく知ることになりました。ゾウガメは200年近くも生きること、ジョージは今90歳ぐらいということ、ガラパゴスゾウガメの絶滅の危機は人間の乱獲から始まったこと、ジョージはピンタ島最後の一匹であって、他の島々にはまだ何千頭も生きていること等です。

なんといっても、独特のタッチの力強い絵がとてもいいです。巻末には、ジョージの写真や解説が載っていて、娘(当時小4)も食い入るように見ていました。
テーマ:絵本
ジャンル:本・雑誌
イルカのKちゃん
イルカのKちゃんイルカのKちゃん
(2004/06)
田口 周一 + DOLPHIN CLUB
教育出版
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【最初のぺージ】
Kちゃんごめんね。
私たちは、何もできなかった。いいえ、何もしなかった。
弱っていくKちゃんを見ながら、どうしたらいいのかわからなかった。
一つの小さな命が消えていった時、ようやく私たちは、
本気で後悔した。
何もしなかった私たちが、何もしないまま終わらないために、
こんな悲しいできごとが、
今も地球のどこかでおきているであろうことを知ってもらうために、
これは、イルカのKちゃんにささげるものがたり...

出版社より 対象年齢 小学校低学年以上

最初のページを読んで、がく然としました。愛くるしいイルカの表紙から想像していたお話とは全く逆の方向へ!?

尾びれに釣り糸がからまり、1年以上の「拷問」の末、死んでしまった子イルカの実録映像をもとに作られたお話。ダイビングインストラクターとして20年、ドルフィンガイドとして10年、海をみつめてきた作者が語ります。

美しいイラストに心打たれます。実際の写真が、巻末に載っていました。娘(当時小2)は、「Kちゃん、かわいそう...」と半泣き。小さなゴミが環境破壊につながることを親子で話し合いました。海に行った時は、少しでもゴミをひろうように心掛けたいです。合い言葉は、「イルカのKちゃんのため」です!

検索キーワード: 環境問題 イルカ いるか
テーマ:絵本
ジャンル:本・雑誌
つみきのいえ
つみきのいえつみきのいえ
(2008/10)
加藤 久仁生、平田 研也
白泉社
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【最初のぺージ】
ひとりの おじいさんが
うみのうえにある かわったいえに すんでいました。
どうして こんないえに すんでいるのでしょう。

アニメーション「つみきのいえ」を加藤久仁生(絵)・平田研也(文)が絵本用にリメイク・描きおろした作品。そのアニメーション(加藤久仁生監督)は、第81回(2009年)米アカデミー賞短編アニメーション賞を見事受賞しました。フランスのアヌシー国際アニメーション映画祭で最高賞、第12回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門大賞など、国内外で多数の賞を獲得しています。

pieces of love Vol.1 つみきのいえ [DVD]

淡い黄色を基調にした繊細な鉛筆画が本当に美しい。全編に流れる深く切ない「愛」をひしひしと感じます。同時に、地球温暖化による海面上昇がクローズアップされるなか、なんだかひとごとではないな、将来は地球はこうなってしまうのだろうか、と少し怖くなってしまいました。

老人が家族との思い出に浸るストーリーゆえ、大人、とりわけ高齢者向けにおすすめの絵本ですが、なんのなんの、わが家の小学生たち(当時小3と小1)も、絵本の細かい描写を鑑賞して楽しみ、大変気に入った作品でした!

検索キーワード: 環境問題
テーマ:絵本
ジャンル:本・雑誌
カラス
カラス カラス
とだ こうしろう (2001/08)
戸田デザイン研究室
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【最初のぺージ】
カァー カァー カァー カラスたちは、
きょうも 山のまわりを たのしそうに
とんでいました。

どうしてこの絵本を手に取ったかというと、とだこうしろうさんの作品だったから。ロングセラー絵本「あいうえお えほん」に出合って以来、数ある戸田デザイン研究所の知育絵本は手にしてきましたが、このカラスは読んだことがありませんでした。

シンプルな表紙とは裏はらに、この絵本の内容は深いです。作者のあとがきにあるように、からすはもともと童謡で親しまれているようにとても良いイメージでした。それがいつの間にか「ゴミをあさる存在」として人間に忌み嫌われるようになりました。

でも、山林を無くしてカラスを都会へ追いやったのは誰かと問われると... いたたまれない気持ちになります。文章は、短く的確で、子どもにわかりやすく書かれています。子どもはケガをしたカラスに感情移入することでしょう。環境問題を身近に感じる良い一冊になりました。

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トキのキンちゃん

人間によって絶滅に追いやられたトキ。「悲しい絵本」があまり得意でない、わが家の子どもたちは、つらそうにしていました。


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テーマ:絵本
ジャンル:本・雑誌