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【最初のぺージ】
おばあさんが しんだので、おじいさんは
ひとりぽっちに なってしまいました。
おじいさんは なにをするげんきも ありませんでした。
牛乳屋さんがもってきてくれた ミルクをのんで、
かってきたパンを たべて、あとは一日じゅう、
じっと すわっていました。
そうして、なんにちも なんにちも すぎていきました。
全国図書館協会選定絵本
出版社より 対象年齢 5、6才から

「静」から「動」へ見事な描写です。くり返しの語り口は、絵本の原点とも言えますね。動物や人とのふれ合いによって、元気になっていくおじいさん。絵も非常に素晴らしく、心あたたまる作品です。
どこを探しても在庫切れ。もう絶版になってしまったのかと思い、出版社に電話すると、問い合わせが多く、増刷が決まったばかりと教えてくれました。ずっと大事にしたい絵本です。
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検索キーワード: 情が深い 名作絵本
![]() | おこんじょうるり (1974/01) さねとう あきら、 井上洋介 理論社 商品詳細を見る ⇒楽天ブックスで検索 |
【最初のぺージ】
イタコの ばばさまは、この十日ばかり、ねたっきりだ。
イタコというのは、村のために、一年のてんきを うら
なってやったり、まじないをやって、ひとのびょうきを
なおしてやったりする 目がみえねえばばさまのことだ。
(ひとのびょうきを なおしてやる おらが、こんなあり
さまじゃ、おしめえだわ)
と、ばばさまは、はらがたつのと はずかしいのが ごっ
ちゃになって、くさっていた。
ほんとうに、このごろの ばばさまは、としをとりすぎ
たせいか、なにもかも うまくゆかないんだ。
このあいだは、なくしもんが どっちの方角にあるのか
うらなってくれっていわれて、西にあるっていったら、東
の方角からでてきて、あかはじを かいた。
「じいさまが 死んだから、はかを どこにつくったらい
いか うらなってけれ」
と、太郎右衛門のいえでたのんだのに、となりの太郎兵衛
のとこへ のこのこ でかけてって、
「あらら、じいさま いきてるゥ・・・・・・」
と、目をまわして、おおさわぎになったり、やることなす
こと しっぱいだらけだった。

全国学校図書館協議会選定「よい絵本」
長いお話のはずです。高学年向きの「よい絵本」指定なのですから。長い文章ですが、味のある井上洋介さんの絵がそれを忘れさせてくれます。手元に置いておきたい愛すべき絵本になりました。
孤独な魂のふれ合い。情が深い絵本です。最後は涙で声がつまります。いまだに毎回涙ぐんでしまいます。娘(年長)も集中してお話に聞き入っていました。
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