生後2週間から白黒絵本で読み聞かせを始め、何千冊と読み聞かせしてきました。絵本の読み聞かせは、選書が命です。優れた絵本との出合いは、美意識を育て、本物を見分ける力を養います。将来の骨太な読書力につながる良い絵本を集めました。ゆっくりお楽しみくださいね♪
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13ヵ月と13週と13日と満月の夜
13ヵ月と13週と13日と満月の夜13ヵ月と13週と13日と満月の夜
(2003/05)
著/アレックス・シアラー
訳/金原瑞人
求龍堂
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【最初のページ】
1 最初からは話さない

まず、わたしには、きょうだいがひとりもいない。気をつかう相手がいないから、自分で好きなようにできてうれしい。たいていはね。そりゃ、いやなときもあったけど、そんなにひどくはなかった。ほんのときたま、何もかもが味気なく思えたりするとき、まわりが大人たちばかりだと、同じくらいの年の子がそばにいたらいいなあって、考えたりしたことはある。
だれもがそんな気持ちになるのかどうかは知らない。―タンスの中の防虫剤になったみたいなあの気持ち。太陽の光に照らされた小さなほこりを見つめながら、昼からの時間をもてあましているときの気持ち。まるで目の前に砂漠が広がっているみたい。することもないし、行くところもないし、来てくれる人もいない、そんな気持ち。
庭で遊べばって母さんに言われても、そんなの考えだけでうんざり。もし本当に出てテニスの壁打ちをしたって、ボールを隣の家の庭に打ちこむのがおち。で、お隣さんのドアをノックして、裏庭のイラクサに刺されながらボールを探す。気持ちを盛り上げる方法はたったひとつ。別の世界へ逃げこむこと。でも、そんな世界どこにある?あったとしてもうやったら行ける?

ちょっぴり怖い?でも、とびきりおもしろいファンタジー。12歳の普通の女の子と魔女のお話。当時小6の娘が読みました。「奇想天外でハラハラドキドキした!!」と興奮。私も読みました。本当におもしろくて、何度も裏切られながら夢中になって読みました。「老い」にスポットライトが当たっていたのも新鮮でした。「若さ」についても考えさせられました。
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テーマ:絵本
ジャンル:本・雑誌
ユリシーズ・ムーアと時の扉
ユリシーズ・ムーアと時の扉 (ユリシーズ・ムーア 1)ユリシーズ・ムーアと時の扉
(2010/10/20)
ピエ-ルドメニコ・バッカラリオ
学習研究社
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【最初のページ】
角を曲がるといきなりそのやしきが見えた。石づくりの塔がそびえていて、まわりを取りまくように青い海が広がっている。やしきと道の間には木が一列に並んでいた。
「すごいわね」
コヴナント夫人はおどろいて言った。
運転をしていたコヴナント氏は何も言わずにほほ笑むと、鉄の門を通りぬけて庭に車をとめた。
コヴナント夫人は車から白いじゃりの上に降りて、何度も目をぱちぱちさせた。まるで自分の目を疑っているようだ。
そのやしきからは海が見わたせた。波が岩に打ちよせる音が聞こえ、濃い潮の香りがする。やしきを木が囲み、さらにその外側を青い海と空が囲んでいる。がけの上からは、キルモア・コーヴの湾がちらりと見えた。ぽつぽつと家が建っているのもわかる。
コヴナント夫人が庭に立ちつくして、ぽかんと口を開けているところへ老人がやってきた。深いしわが刻まれた顔。きれいに切りそろえた白いひげ。せわしなく動く目はどことなくするどい。

小学校高学年におすすめの冒険ファンタジー。世界18カ国でミリオンセラーの『ユリシーズ・ムーア』シリーズユリシーズ・ムーアは、全6巻。11歳の双子と友人の3人が、力を合わせて謎を解き明かし、時空を超えた冒険をします。

息子(当時小6)が「おもしろい!」と言うので、私も読みました。第1巻は丸ごとプロローグといった印象で、読み終えた段階では、果たして本当に時空を超えて、違う世界に飛び込んだのかがわかりません。ミステリーだけに、謎が多すぎて、消化不良ぎみでした。

一生、読書好きになる本の選び方』で良書として紹介されていました。

最新版・一生、読書好きになる本の選び方 (学研ムック)
テーマ:絵本
ジャンル:本・雑誌
パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々
パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々 盗まれた雷撃パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々
盗まれた雷撃

(2006/03)
リック・リオーダン
ほるぷ出版
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【最初のぺージ】
おれだって望んでハーフに生まれたわけじゃない。
もし君が、自分もハーフかも、と思ってこの本を読んでいるなら、すぐにこの本を閉じること。そして、親が君の生まれについて語る嘘を信じて、ふつうの生活を送ること。
ハーフは危険な目に合う。恐怖の連続だし、たいていの場合、苦しい、いやな死に方をする。
君がふつうの子で、この本を作り話と思って読んでいるなら、けっこう。どんどん読んでほしい。この本のなかみがどれも作り話だと思えるなんて、うらやましい。
けど、もしこの本を読んでいて思い当たるところがあるなら―みょうな胸騒ぎがするなら―すぐに読むのをやめること。君もハーフかもしれない。しかも、自分でそれに気づいてしまったら、「やつら」が気づくのも時間の問題。君をさがしにくる。
おれはちゃんと警告したぞ。

全国学校図書館協議会選定図書
出版社より 対象年齢 ヤングアダルト

小学校高学年以上におすすめの冒険ファンタジー。『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々シリーズパーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』は、全6巻。映画化もされました。

息子(当時小6)が「めちゃくちゃおもしろい!!」を連発するので、私も読みました。本当に、最初から最後までハラハラドキドキの連続。おもしろすぎる!!527ページのぶ厚い本を、寝る間を惜しんで読みました(2日間かかりましたが)。

ギリシャ神話とミステリーが融合した物語。神々がアメリカに!?ハーフって!?何とも設定がおもしろい。

主人公のパーシー少年(12歳)の勇気と素直さ。脇役のユニークなキャラクター。化け物たちとの派手な闘い。時にはクスッと笑えるジョークもちりばめてあって、飽きません。クライマックスの謎解きが早く知りたくて、ページをめくる手がとまりませんでした。
精霊の守り人
精霊の守り人ー精霊の守り人
(1996/07/11)
上橋 菜穂子
偕成社
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【最初のぺージ】
バルサが鳥影橋をわたっていたとき、皇族の行列が、ちょうど一本上流の山影橋にさしかかっていたことが、バルサの運命をかえた。
鳥影橋は、平民用の、そまつなつり橋で、ところどころ板がくさりおちて、すきまから青弓川の流れがみえる。ふだんでもあまり気持ちのよい光景ではないが、きょうは、ここのところ秋の長雨がつづいたせいで川の水かさがふえ、茶色くにごった水が白くあわだちながら、さかまいて流れていて、とくにおそろしい光景だった。
すりきれた旅衣をまとい、ずだ袋をみじかめの手槍(短槍)にひっかけてかついだバルサは、しかし、眉ひとつうごかさずに、ゆらゆらゆれる鳥影橋をわたりはじめた。バルサは今年三十。さして大がらではないが、筋肉のひきしまった柔軟なからだつきをしている。長いあぶらっけのない黒髪をうなじまでたばね、化粧ひとつしていない顔は日にやけて、すでに小じわがみえる。
しかし、バルサを一目みた人は、まず、その目にひきつけられるだろう。その黒い瞳にはおどろくほど強い精気があった。がっしりとしたあごとその目をみれば、バルサがよういに手玉にはとれぬ女であることがわかるはずだ。―そして、武術の心得のある者がみれば、その手ごわさにも気づくだろう。

サンケイ児童出版文化賞・ニッポン放送賞
野間児童文芸賞・新人賞
路傍の石文学賞
中央児童福祉審議会特別推薦文化財
全国学校図書館協議会選定図書
日本図書館協会選定図書

小学校高学年におすすめの本。人の世界と精霊の世界が混在するハイファンタジー。『守り人シリーズ』の第1巻。

「おもしろい!!はまってしまった!!」と言う息子(当時小6)は、全巻読破。私も夢中で読みました。それぞれのキャラクターがとても魅力的。謎めいたストーリーにハラハラドキドキ。クライマックスにかけては、息をのんでページをめくりました。

一生、読書好きになる本の選び方』で、国語専科教室の工藤順一氏が、この本を推薦されていました。ファンタジーは、抽象的な概念の理解や思考力を育てる上でとても有効です。この本については、「舞台となる国によって文化や言葉を描き分けており、異文化理解という視点で考えることもできます。」と書かれていました。

最新版・一生、読書好きになる本の選び方 (学研ムック)

追記 娘は小5で読み始めましたが、第1巻をあと数ページで読み終わるというところで「これ以上読みたくない」と。「血みどろの闘いの場面はやっぱりこわいから」だそうです。面白いシリーズなのに、残念です。
テーマ:絵本
ジャンル:本・雑誌
オオカミ族の少年 (クロニクル 千古の闇 1)
オオカミ族の少年 (クロニクル 千古の闇 1)オオカミ族の少年 (クロニクル 千古の闇 1)
(2005/06/23)
ミシェル ペイヴァー
評論社
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【最初のぺージ】
トラクは、ハッとして目をさました。うっかり眠ってしまったらしい。
たき火の炎が小さくなっている。トラクは、かすかな光の中にうずくまり、あたりをおおう暗い森を見回した。何も見えないし、何も聞こえない。あいつはもどってきてるのだろうか?どこかにひそんでいて、血に飢えた燃えるような目で、ようすをうかがっているのではないだろうか?
体に力が入らず、寒かった。何か食べないとまいってしまうだろう。腕も痛むし、疲れた目はチクチクする。

厚生労働省社会保障審議会推薦

小学校高学年以上におすすめのファンタジー。「クロニクル 千古の闇シリーズクロニクル 千古の闇シリーズ」は、全6巻。紀元前4000年の太古の森を舞台にくりひろげられる、壮大なスケールの物語。正義が悪をたおすストーリー。独特の世界観なので、なじむのに時間がかかりましたが、3/4を過ぎたくらいから手に汗にぎる展開で、ページをめくる手が速くなりました。

なお、シリーズ完結編『決戦のとき』が、2011年ガーディアン賞を受賞しました。ガーディアン賞は、カーネギー賞とならぶイギリスの二大児童文学賞の一つです。1年間に刊行された、もっともすぐれたフィクションにあたえられる、たいへん栄誉ある賞です。イギリスの新聞ガーディアン紙The Guardianが主催しています。

決戦のとき (クロニクル千古の闇 6)

最後に、極めて個人的な感想ですが、画家 酒井駒子さんの表紙画は、少し違和感がありました。オオカミの絵はまだしも、主人公の男の子は似ても似つかない印象です。ざらつきが目立つ挿絵もわかりにくいので、イライラがつのりました。

なお、『一生、読書好きになる本の選び方』で、国語専科教室の工藤順一氏が、この本を推薦されていました。ファンタジー作品の、現実とはかけ離れた創作の世界を頭の中で作る作業は、抽象的な概念の理解や思考力を育てる上でとても有効です。この本については、「人間は『背高しっぽなし』、火は『熱くてまぶしくてかみつくもの』などオオカミの視点から見た表現も新鮮な印象を与え、子どもの言葉への関心を刺激します」と書かれていました。

最新版・一生、読書好きになる本の選び方 (学研ムック)
テーマ:絵本
ジャンル:本・雑誌
魔法の島フィンカイラ (マーリン 1)
魔法の島フィンカイラ (マーリン 1)魔法の島フィンカイラ (マーリン 1)
(2004/12/03)
T・A・バロン
主婦の友社
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【最初のぺージ】
プロローグ ― 海の向こうから来た少年

荒海―。黒々した波から、手がつきでている。
灰色の空へせりあがる波にのって、その手はのぼっていく。手首にはブレスレットのように広いあぶくが巻きついている。指は、ありもしないなにかを必死につかもうとしている。弱って、もうすぐ力つきてしまいそうな小さな手……。
それは、子どもの手だった。
波は、ヒューンとすいこむような音をたててもりあがり、のぼりつめると、つかのま、海と陸のあいだで静止した。海は、暗い大西洋。陸は、当時グウィネズと呼ばれていた。ウェールズの岩だらけの海岸だ。やがて大きな音で波がくだけると、男の子の体は、黒い岩めがけて放りだされた。

小学校高学年以上におすすめの冒険ファンタジー。マーリンは、歴史上最も偉大な、伝説の魔法使いだそうです。そのマーリンの少年時代の秘密を明らかにしたのが、マーリン・シリーズ全5巻マーリン。(原題“The Lost Years of Merlin”「マーリンの失われた少年時代」)

第1巻は、記憶を失った少年(後のマーリン)が、勇気と愛をもって自分探しの旅にでかけます。最初は謎だらけでフラストレーションがたまり、あまりおもしろくありませんでした。半分を過ぎたころから文字通り「冒険」が始まり、ハラハラドキドキ。おもしろくなり、クライマックスは、ページをめくる手が止まらなくなるほどでした。謎が解けてスッキリしました。
ガフールの勇者たち
ガフールの勇者たち〈1〉悪の要塞からの脱出ガフールの勇者たち
(2006/08)
キャスリン・ラスキー
メディアファクトリー
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【最初のぺージ】
第1章 ティトの森の家

メンフクロウのソーレンは、ティト森林王国にある豊かな森の、モミの木の洞で生まれた。まだ白い産毛に包まれた雛だが、もうすぐ、お兄ちゃんになろうとしている。
母親のマレラは、落ち着かない様子で、生まれてくる雛のために巣を整えていたが、夫のノクタスにあわてて言った。
「これじゃ、まだ薄いわ。ノクタス、あなたの胸の綿羽をもう少しくださいな。そのふわふわの羽をもっと敷いてやらないと……。あっ、卵にひびがはいりますよ!」
「ふん、またかよ!」
そう吐き捨てるように言って、ため息をついたのは、兄のクラッドだ。
父親が、すかさずたしなめた。
「クラッド。『またかよ』とは何だ?弟がもうひとりできるのだぞ。うれしくないのか?」
「あら、妹かもしれませんよ」と、母親が口をはさむ。
ソーレンがあ、思わず叫んだ。

出版社より 対象年齢 小学校中学年~大人

小学校高学年におすすめのガフールの勇者たちシリーズガフールの勇者たち。フクロウ世界を舞台にした壮大な冒険ファンタジー。アメリカで、シリーズスタート直後にミリオン・セラーになったそうです。2010年に映画化されました。

「おもしろかった!!」と絶賛する息子(当時小5)以上に、この私が夢中になって読みました。大人も充分楽しめます。悪と正義のたたかいにハラハラドキドキ。勇気をもらえる物語です。
時の書
時の書1 彫刻された石時の書1 彫刻された石
(2009/11/17)
ギヨーム・ブレヴォー
くもん出版
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【最初のぺージ】
1 サム

きょう、六月五日は、サミュエル・フォークナーの十四歳の誕生日だ。ついでにいうと、だいじな柔道の試合の日でもあった。そろそろ会場にいかなければならないのに、サムは、ぶつぶつ文句をいいながら、ベッドの上にたおれこんだ。どうしたって、出かける気分じゃない。いやいや足もとを見ると、べろんとあいたスポーツバッグの口からはみでた柔道着のそでが、しつこくささやきかけてくる気がした。
―はやくしろよ、サム。きょうは試合があるんだぞ!
たしかにきょうは試合の日だ。そして、この試合こそが問題だった。ただの試合じゃない。サムが住んでいるセント=マリー市と、おとなりのフォンタナ市でおこなわれる、十四歳から十六歳を対象にした、無差別級のトーナメント戦。どこのいかれたスポーツアンチが思いついたのかは知らないけれど、こんな試合に出ようものなら、自分より一五センチも背が高くて二〇キロも重いガリバー男と戦うはめになるのは目に見えている。

出版社より 対象年齢 小学上級から

小学校高学年以上におすすめのファンタジー(全3巻)。歴史、推理、サスペンスと幅広い要素を併せ持つフランス生まれの作品。フランスで人気があるそうです。

この絵本が好き!〈2010年版〉

こちらの絵本ガイドで、赤木かん子さんが児童書のコーナーでこの作品を取り上げていました。

行方不明の父親を捜して、14歳の主人公の男の子が世界の歴史の舞台へとタイムスリップ。歴史好きの息子(当時小5)はもとより、母の私もはまり、全3巻一気に読破!ハラハラドキドキして、本当におもしろかったです!
セブンスタワー
セブンスタワー〈1〉光と影(小学館ファンタジー文庫)セブンスタワー〈1〉光と影
(小学館ファンタジー文庫)

(2007/10)
ガース・ニクス
小学館
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【最初のぺージ】
プロローグ

どうしてぼくは、サンストーンをぬすもうとなんかしたんだろう……。

サンストーン。
闇の国で、美しくかがやく石。
塔の上で日光をあびて、光と熱をおびた石。
城にくらす人びとに、魔法の力をあたえてくれる、偉大な石。
七つの塔を持つ城に、光と影をもたらす石。

サンストーンをぬすもうとなんかしなければ、こんなことにはならなかった。赤の塔の外壁をよじのぼる必要もなかった。弟をつれさられることもなかった。おそろしいスピリシャドウにおそわれることも、高い高い塔から、無数のサンストーンといっしょに落ちることもなかった。

小学校高学年におすすめの冒険ファンタジーセブンスタワーシリーズ(全6巻)セブンスタワー。あのジョージ・ルーカスが推薦する作品です。家族を救うため、13歳の少年が数ある苦難を乗り越え、悪と闘う物語。

第1巻は、現代の法則と違う異世界の話の始まりで、少し近寄りがたい印象を受けました。また、謎が多く、消化不良ぎみ。息子(当時小4)は「あまりおもしろくない」と言って、進んで読もうとしませんでした。

しかし、他に読むものがなくて(笑)読み進むうち第2巻の途中からおもしろくなってきたようで、それからは食い入るように読んでいました。

検索キーワード: ファンタジー
獣の奏者(1)
獣の奏者(1) (講談社青い鳥文庫)獣の奏者(1)
(講談社青い鳥文庫)

(2008/11/14)
上橋 菜穂子、武本 糸会

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【最初のぺージ】
1 闘蛇の弔い笛

戸があいた音で、エリンは目をさました。
夜が明けるにはまだ間がある時刻で、雨が薄板葺きの屋根を打つ音が、
闇の中に絶え間なく響いている。
母が、土間の水場で手を洗っているのが、ぼんやりと見えた。
足音をしのばせて寝間にあがってきた母が、寝具に身体を
すべりこませると、ふうっと雨のにおいと、闘蛇のにおいが、
ただよってきた。
戦士を乗せて水流を泳いでいく巨大な闘蛇のうろこは、麝香のような
独特な甘いにおいがする粘液でおおわれている。闘蛇の背にまたがって
戦にいく戦士たちは、どこにいても、そのにおいでわかるほどだ。
闘蛇の世話をする母もまた、いつも、このにおいをまとっていた。
エリンにとっては、生まれたときから嗅ぎつづけている、母のにおいだった。

出版社より 対象年齢 小学上級から

異世界ファンタジー。たった10歳のエリン。過酷な運命に負けず、一途に生き抜く姿に胸を打たれます。

大人も楽しめる小説です。最高に感動しました。沼でのエリンと母のシーンは号泣。このあたりから完全に物語に没頭。頭のなかでしっかりと想像の異世界ができあがっていることに気づきました。

こんなにおもしろい作品なのに、息子(当時小5)は、「難しくてよくわからない」と言い、2巻の途中で読むのをやめました。おもしろさも「ふつう」だったそうです。精神年齢が低いせいなのでしょうか。残念です。

獣の奏者シリーズ 青い鳥文庫獣の奏者は全4巻。単行本の全4巻のうち、最初の2巻まで文庫化されています。

大人気!青い鳥文庫「獣の奏者」セット 全4巻

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テーマ:絵本
ジャンル:本・雑誌
ダレン・シャン 1
ダレン・シャン 1 (小学館ファンタジー文庫)ダレン・シャン 1
(小学館ファンタジー文庫)

(2006/07/15)
ダレン・シャン

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【最初のぺージ】
はじめに

ぼくは昔からずっと、クモが好きで好きでたまらなかった。小さいころは、集めたこともある。庭のすみっこのきたない物置をえんえんとかきまわして、クモの巣がないか、八本足のプレデターがかくれていないかとよくさがした。そして、見つけるとこっそり持ちかえり、自分の部屋で放してやる。
あげくにママに見つかって、こってりしぼられた!
(続く)

小学校高学年におすすめの本。「小学生100冊読書日記」のブックリストにも入っています。累計430万部を超えた長編ダーク・ファンタジーの文庫本(全12巻)ダレン・シャン。2010年3月に映画化されました。単行本は、ぶ厚くて重くて読みづらいですが、(個人的な感想です)この小学館ファンタジー文庫は、文字も小さすぎず読みやすいのでとても気に入っています。

親友の命を救うために半バンパイアになった少年。第1巻は、壮大な物語のプロローグ。最初の方は、悪趣味で嫌悪感さえ抱きつつ読み進めましたが、最後の最後で完全にひき込まれ、読むのをやめられなくなりました。

見せ物サーカスの場面は、著者のズバ抜けた描写力に息を飲みました。まるで自分もその場に居合わせるかのように、奇怪なシーンがありありと目の前に広がりました。

息子(当時小4)は、「すごくおもしろい!」と言ってあっという間に読破。冒険ファンタジーは、息子の大好きなジャンルです。ただ、獣に手をかみちぎられたり(第1巻)、闘いや殺し合いがあったり、グロテスクで残酷な場面が出てくるので、どうかとは思いました。

また、主人公の少年も、人間的な魅力に欠ける点が少々気になりました。あまりに現実的で正直すぎて、身勝手で自己中心的な行動に眉をひそめたくなりました。

とにかく、非現実的なファンタジーでありながら、いやもしかしたら、本当にこんなことがあるのかもしれないと思わせるような現実性が見え隠れして、胸にせまる物語でした。

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テーマ:絵本
ジャンル:本・雑誌
チャーリー・ボーンは真夜中に
チャーリー・ボーンは真夜中にチャーリー・ボーンは真夜中に
(2006/01)
ジェニー・ニモ
徳間書店
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【最初のぺージ】
はじめに

はるかな昔、北に一人の王があらわれた。深紅のマントを身にまとい、燃えさかる太陽の紋章が描かれた盾を手にしていたため、<赤の王>とよばれるようになった。アフリカからやってきたといわれるこの王は、すばらしい魔術師でもあり、十人の子どももそれぞれに、王の魔力の一部を受けついだ。しかし、后が亡くなると、子どもたちのうち五人が悪の道に走ってしまった。ほかの五人は、堕落した邪悪な兄弟姉妹たちからのがれようと父王の城をはなれたきり、二度ともどらなかった。
ひどく心をいためた<赤の王>は、北の諸王国に広がる森へ姿を消した。だが忠実な三びきのねこ、正確にはヒョウがついていったので、孤独な旅立ちだったわけではない。このねこたちのことは、心にとめておくとよい。
<赤の王>の持つさまざまなおどろくべき力は、子孫へ脈々と受けつがれた。そのうち、自分が追うの子孫であることを知らない者に、いきなり力があらわれるようにもなった。
チャーリー・ボーンも、その一人だ。そしてチャーリーが、暗い灰色の壁にかこまれたブルーア学園で会った、何人かの子どもたちも。

チャーリー・ボーンの冒険シリーズチャーリー・ボーンの冒険シリーズは、全5巻。高学年におすすめの冒険ファンタジーです。ファンタジーものが大好きな息子は、一気に完読しました。

ハリー・ポッターと似たお話です。作者が英国人、魔法使いの生徒たち、寄宿学校。ただ、人によって使える魔法が違うのはおもしろいです。自分ならどんな魔法が使える人になりたいかなんてふと思いをめぐらします。

第1巻は、途中からぐっとミステリアスになり、おもしろくなります。それまで、がまん、がまんです。

このシリーズは、五巻分の映画の版権もすでに買われていますので、いずれは映画館で観ることができるかもしれません。

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テーマ:絵本
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