生後2週間から白黒絵本で読み聞かせを始め、何千冊と読み聞かせしてきました。絵本の読み聞かせは、選書が命です。優れた絵本との出合いは、美意識を育て、本物を見分ける力を養います。将来の骨太な読書力につながる良い絵本を集めました。ゆっくりお楽しみくださいね♪
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ユウキ
ユウキユウキ
(2003/06/01)
伊藤 遊
福音館書店
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【最初のぺージ】
第一章 転校生

何も楽しいことがなかった春休みが、やっと終わった。今日から六年生だ。
朝、いつものようにカズヤが誘いに来た。口の中のトーストを牛乳で流しこみ、急いで外へ出ると、空には太陽がまぶしく輝いていた。だけど風は真冬みたいに冷たくて、おれは思わずポケットに手をつっこんだ。冬の間着ていたジャンパーは、あとしばらく手放せそうもない。カズヤなんて、まだ手袋をしている。
通学路の途中にある空き地には、よごれた雪がまだらに残っていた。低い柵をまたいで空き地に入りこんだカズヤは、雪を踏みながらおれにたずねた。

出版社より 対象年齢 小学高学年から

小学校高学年におすすめの本。転校生の名前は、いつも「ユウキ」。主人公のサッカー少年は、転校生たちをめぐって、思い出と心の痛みが交錯します。

友情、けんか、いらだち、ひやかし、孤立、そして成長。小学6年生の日常を通して、子どもたちの心情が丁寧に描写されています。非常にリアリティがあるので、実際に起こっているかのような錯覚を覚えます。

私自身は転校をしたことがありませんので、転校に対してとても憧れを持っていました。転校したら最初にどう挨拶しようかなんて、頭のなかで何度も想像をふくらませていたことを思い出します。

でも、この本を読んで、転校をする側だけでなく、残される側にも、こんなに心の痛みがあるのかと心震わせました。息子(当時小5)にも転校する子の気持ちや転校される側の気持ちがわかって、よかったと思います。娘も当時小5で読みました。

なお、麻布学園・国語科教諭の中島克治氏の著書「小学生のための読解力をつける魔法の本棚」のなかで、「小学生のうちにぜひ読んでおきたい170冊」の一冊(高学年向け)として推薦されています。「主人公の男の子は、いろいろな子と関わる中で成長していきます。他者との出会いが人間を成長させてくれることを、素直に感じる物語」。

小学生のための読解力をつける魔法の本棚
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テーマ:絵本
ジャンル:本・雑誌
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