生後2週間から白黒絵本で読み聞かせを始め、何千冊と読み聞かせしてきました。絵本の読み聞かせは、選書が命です。優れた絵本との出合いは、美意識を育て、本物を見分ける力を養います。将来の骨太な読書力につながる良い絵本を集めました。ゆっくりお楽しみくださいね♪
穴 HOLES
穴 HOLES穴 HOLES
(1999/10/22)
ルイス・サッカー
講談社
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【最初のぺージ】
グリーン・レイク・キャンプに湖はない。むかしは、満々と水をたたえた湖があった。テキサス一の、とても大きな湖だった。百年以上も前のことだ。いまでは、同じその場所に、ひからびた不毛の大地が、のっぺりと広がっている。
かつては、グリーン・レイクという町もあった。が、湖が、涸れて小さくなるにつれ、町はさびれ、住む者もいなくなった。
夏、このあたりは、日陰でも、昼間の気温は摂氏三十五度前後―日陰があればの話だが。じっさいには、涸れた大きな湖に、そんなものはほとんどない。
木は、<湖>の東の際に、古いオークが二本きり。ハンモックが渡してあって、そのすぐ向こうに丸太小屋が立っている。
キャンプの子らは、このハンモックに寝てはならぬと、かたく禁じられていた。ハンモックは所長のもの、木陰も所長のものだった。

小学校高学年以上におすすめの本。権威あるニューベリー賞、全米図書賞など、多数受賞。話題の本ですが、その理由がわかりました。読み終わって、感動の雄叫びを上げたのは私だけでしょうか!

麻布学園・国語科教諭の中島克治氏の著書「中学生のための読解力を伸ばす魔法の本棚」のなかで、「中学生のうちにぜひ読んでおきたい205冊」の一冊としても推薦されていました。

中学生のための読解力を伸ばす魔法の本棚

無実の罪で矯正キャンプに放りこまれた主人公。硬く焼ける大地に一日一つ、大きな穴を掘らされます。お話の最初のほうは、淡々と進むのです。でも、途中で投げ出させない何かがこの作品にはあり、辛抱して読み進みました。

時空と場所を越えて物語が一気につながった時、おもしろくなってやめられなくなります。息子(当時小5)が夢中になって一気に読んだのもうなずけました。娘も当時小5で読みました。

極限のなかで生き抜く少年たちのたくましさ、友情と優しさ、人種差別。そして、見事な大どんでん返し。手に汗握りました。大人の鑑賞にも充分堪えうる作品です。
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テーマ:絵本
ジャンル:本・雑誌