生後2週間から白黒絵本で読み聞かせを始め、何千冊と読み聞かせしてきました。絵本の読み聞かせは、選書が命です。優れた絵本との出合いは、美意識を育て、本物を見分ける力を養います。将来の骨太な読書力につながる良い絵本を集めました。ゆっくりお楽しみくださいね♪
空のてっぺん銀色の風
空のてっぺん銀色の風空のてっぺん銀色の風
(2004/09)
ひろはた えりこ
小峰書店
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【最初のぺージ】
1 消えたおとめ

この世でだれが一番にがてかって、おとめほどにがてなやつはいない。
早乙女力、さおとめちからと読む。あだなは、おとめ。名前のせいばかりではない。あいつは色白で、ひょろんとやせていて、声が高くて、しぐさがクネクネしてて……。数えあげればきりがないほど、女っぽいのだ。それだけでもおとめの名にふさわしいのに、あいつときたら、ものすごくおとめチックだ。花がさけばうっとりと見とれ、空が晴れれば美しいねと涙ぐみ、星を見てため息をつく……そういうやつ。つまり、おとめは、そばにいるだけで、ものすごくつかれるやつなんだ。ぼくは、やつには関わらないようにしている。当然だろ?ぼくは空を見上げて涙ぐむより、グラウンドでボールをおいかけているほうがだんぜん好きなんだ。
それなのに、どうしてだろう。このごろ、つい、あいつのことを見てしまう。気がつくと、おとめの涙ぐむ姿なんかを見ているのだ。
今日も、いつのまにか、おとめを見ていた。窓の外をうっとりとながめるおとめ。何が、そんなに楽しいんだろう。つられて外に目をむけてから、ゾクッとした。まるで、磁石にひっぱられる砂鉄みたいじゃないか。

2005年度課題図書(小学校高学年の部)
全国学校図書館協議会選定

出版社より 対象年齢 小学校高学年から

小学校高学年におすすめの本。友情がテーマの不思議な物語でした。北海道の冬の描写が巧みで、読みごたえがありました。「感動した。」と息子(当時小5)が言っていました。
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