生後2週間から白黒絵本で読み聞かせを始め、何千冊と読み聞かせしてきました。絵本の読み聞かせは、選書が命です。優れた絵本との出合いは、美意識を育て、本物を見分ける力を養います。将来の骨太な読書力につながる良い絵本を集めました。ゆっくりお楽しみくださいね♪
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
水底の棺
水底の棺水底の棺
(2002/08)
中川 なをみ、村上 豊
くもん出版
商品詳細を見る

楽天ブックスで検索

【最初のぺージ】
1 池のほとり

夜明けの里に乳色のもやが立ちこめている。ぼんやりとかすむ風景の中に、火は勢いよく燃えあがった。
風にあおられて、炎の柱がふわっとふくらむ。火は右に左にたわみながら丈をのばし、火の粉が風下に向かって勢いよく流れていく。
風の向きが変わった。はぜた火の粉が辺りに飛びちった。
「ひゃーっ」
少年は袖の火の粉をふりはらうと、そばにいる大男の腰にしがみついた。
「こわない、こわない」
男は少年を片手で抱きあげ、空いているほうの手で、少年の髪についた木切れの燃えカスをふりはらった。抱かれた少年が上目づかいに男を見つめて、にっと白い歯をこぼした。きちんと切りそろれらえた髪の毛。白い肌に赤い唇が際立っている。
そばで見ている村の衆が、
「ほんまの親子よりも親子らしいで」
「そらそうやわ。焼太が松の家にあずけられたときには、まだ乳飲み子やったもんなあ」

第43回日本児童文学者協会協会賞受賞作品
2003年度 課題図書 中学校の部

小学校高学年以上におすすめの小説。平安末期から鎌倉時代を舞台に、南河内(現在の大阪府大阪狭山市)にある日本最古の人造湖、狭山池の修復に命をかける、孤児小松の人生を描いた創作歴史物語。

歴史好きな息子(小5)が「感動した!」と言ったので、私も読みました。児童文学を超えた読みごたえのあるお話でした。主人公の生き方はもとより、人々の悲惨な暮らし、蓮空の清らかさがありありと目に浮かび、クライマックスにかけては涙なしには読めませんでした。

欲を言うなら、もっと読みたかった!もっとぶ厚い歴史長編にしてほしかったです。
スポンサーサイト
テーマ:絵本
ジャンル:本・雑誌
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。