生後2週間から白黒絵本で読み聞かせを始め、何千冊と読み聞かせしてきました。絵本の読み聞かせは、選書が命です。優れた絵本との出合いは、美意識を育て、本物を見分ける力を養います。将来の骨太な読書力につながる良い絵本を集めました。ゆっくりお楽しみくださいね♪
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鬼の橋
鬼の橋鬼の橋
(1998/10/15)
伊藤 遊、太田 大八
福音館書店
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【最初のページ】
弘仁五年(八一四年)の夏は、ことのほか暑かった。暦はもう秋だというのに、都には、うだるような熱気がいつまでもいすわっている。
真昼の五条大路はどこにもかげがなく、焼けつくようだった。東へむかう篁の思い足どりは、大路の果てに鴨川が見えると、さらににぶくなった。川にかかる五条橋の手前で、彼の歩みはとまった。
立ちのぼる陽炎のせいで、橋のかたちがゆがんで見える。むこう岸は、強い日射しをうけて白くかがやき、この世の光景ではないかのようだ。たっぷりと水をたたえた鴨川は、ここちよい水音をたてているが、川面をわたる風は、かすかな死臭を運んでくる。慢性的な飢えと疫病のため、川に流される死体は数知れない。澱みにしずんだり、杭にひっかかったりして腐敗してゆく屍は、猛暑のなかで不快なにおいをはなっていた。

1999年度 課題図書 中学生の部
出版社より 対象年齢 小学高学年から

小学校高学年以上におすすめの本。麻布学園・国語科教諭の中島克治氏の著書「中学生のための読解力を伸ばす魔法の本棚」のなかで、「中学生のうちにぜひ読んでおきたい205冊」の一冊として推薦されていました。

中学生のための読解力を伸ばす魔法の本棚

平安初期に実在した小野篁(おののたかむら)が主人公。昼は朝廷に仕え、夜は冥府へ通い、えん魔大王のもとで役人として働いていたという伝説で有名です。

異母妹を亡くした少年篁の心の葛藤と成長を描いた物語。この世とあの世の橋を舞台に、鬼や孤児の女の子、坂上田村麻呂が登場し、もの悲しくも静かに心に響くお話でした。

息子(当時小6)が「おもしろかった」と言ったので、私も読みました。やはり児童文学ということで、大人が読むには少し物足りない部分もありましたが、不思議な空間へタイムスリップした気持ちで一気に読みました。
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テーマ:絵本
ジャンル:本・雑誌
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