生後2週間から白黒絵本で読み聞かせを始め、何千冊と読み聞かせしてきました。絵本の読み聞かせは、選書が命です。優れた絵本との出合いは、美意識を育て、本物を見分ける力を養います。将来の骨太な読書力につながる良い絵本を集めました。ゆっくりお楽しみくださいね♪
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狐笛のかなた
狐笛のかなた狐笛のかなた
(2003/11)
上橋 菜穂子
理論社
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【最初のページ】
1 野火駆ける
りょうりょうと風が吹き渡る夕暮れの野を、まるで火が走るように赤い毛なみを光らせて、一匹の子狐が駆けていた。
背後から、狂ったように吠える犬の声が、いくつも乱れて、追ってくる。
腹に鋭い痛みが走って、子狐は一瞬腹をふるわせた。
その子狐―<野火>は、おのれの命が、煙のように細くたなびき、消えていくのを感じていた。
鼻には、まだ生暖かい血の匂いが、むっとこもっている。標的の喉笛を食いちぎったときに浴びた返り血の匂いだ。
主につかわされて、人を殺したのはこれがはじめてだったが、その武者は、たやすく殺せる標的ではなかった。だれから知恵を授けられたのか、魔よけの刀を身につけていたのだ。
鉄は、いやなものだ。石でも土でもない、人の手によって生み出された、あの金くさいもの。そのうえ呪力がこもっていた。

第42回(2004年) 野間児童文芸賞 受賞作品

出版社より 対象年齢 YA (ヤングアダルト)

麻布学園・国語科教諭の中島克治氏の著書「中学生のための読解力を伸ばす魔法の本棚」のなかで、「中学生のうちにぜひ読んでおきたい205冊」の一冊として推薦されていました。

中学生のための読解力を伸ばす魔法の本棚

当時小6の息子が、尋常ではない速さで、むさぼるように読んでいました。私も読みました。上橋菜穂子さんって、すごすぎる!!『守り人シリーズ』よりも、『獣の奏者シリーズ獣の奏者』よりも、もっともっとよかったです。

なんて幻想的で美しい物語でしょう。切なさが胸にしみました。謎が随所に散りばめられていて、はやく知りたくてページをめくる手が止まりませんでした。感動のラストシーンを何度も何度も読み返しては涙を流し、ひとり余韻にひたりました。大人も充分に楽しめる小説です。

文庫本もあります(↓)

狐笛のかなた (新潮文庫)
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テーマ:絵本
ジャンル:本・雑誌
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