生後2週間から白黒絵本で読み聞かせを始め、何千冊と読み聞かせしてきました。絵本の読み聞かせは、選書が命です。優れた絵本との出合いは、美意識を育て、本物を見分ける力を養います。将来の骨太な読書力につながる良い絵本を集めました。ゆっくりお楽しみくださいね♪
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お面屋たまよし
お面屋たまよし (YA!ENTERTAINMENT)お面屋たまよし
(YA!ENTERTAINMENT)

(2012/10/19)
石川 宏千花
講談社
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【最初のページ】
肩甲骨のあたりが、ひどくむずがゆい。
小天狗の迅雷は、着なれない麻の小袖に覆われた背中に手を伸ばそうとして、やめた。休憩中だった彼らが、動き出したからだ。
木かげにひそんでいた迅雷は、参道を歩き出した彼らとはじゅうぶんな距離をたもちながら、木立の中を移動していく。
迅雷が人間になりすますのは、これがはじめてのことだった。
隠さまのご支持がなければ、だれが好んで、人間などになるものか、と思っている。迅雷はこれからしばらくのあいだ、人間の世界にもぐりこみ、あのふたり組の動向をさぐらなければならない。
隠さまの神通力だけが、御招山の天狗を人間のすがたに変えることができた。
自由自在に空を駆けることができる背中の翼も、山のてっぺんから遠く離れたふもとの里を眺めることができる目も、いまの迅雷にはない。どこかへいきたいのなら自分の足で歩くしかないし、ごく限られた範囲のものしか見ることができない。
「……まったく不便なもんだな、人間の体ってのは」
そんな文句が、思わず口をついて出る。迅雷は、人差し指の先で、自分のくちびるを、ぶるるっとはじいてみせた。

中学生におすすめの本。姿かたちを変えて、自分のなりたい人間になれる妖面にまつわるお話。生きる苦しみ、ひとの生きざまが心に迫る作品です。

息子(当時中1)が「最高におもしろい!!」と一気に読んだ本でした(やめられなくてお風呂の中でも読んでいました!)。娘も当時小5で読みました。私も読みました。全くの同感。これはおもしろい!!ぜひシリーズ化してほしいです!!

続編が出ました(↓)!!!

お面屋たまよし 彼岸ノ祭 (YA!ENTERTAINMENT)
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テーマ:絵本
ジャンル:本・雑誌
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