生後2週間から白黒絵本で読み聞かせを始め、何千冊と読み聞かせしてきました。絵本の読み聞かせは、選書が命です。優れた絵本との出合いは、美意識を育て、本物を見分ける力を養います。将来の骨太な読書力につながる良い絵本を集めました。ゆっくりお楽しみくださいね♪
生きるぼくら
生きるぼくら生きるぼくら
(2012/09/13)
原田マハ
徳間書店
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【最初のページ】
1 母の失踪

痛いような空腹で、目が覚めた。それが、麻生人生のいつもの目覚め方だった。
ふつうの人間は、どんなふうに眠りから覚めるのだろうか。窓の外の小鳥のさえずりとか、カーテンの向こう側が明るくなってとか、自然に目覚める人もいるのだろう。目覚まし時計の鳴り響く音、母や妻や子供、家族の声が起こしてくれるものなのだろうか。おはよう、朝だよ、早く起きて。学校に、仕事に遅れるよ、もうご飯できてるよ、さあ、起きて一緒に食べようよ。
むくり、と湿っぽい布団から身を起こして、人生はぼんやりと目の前のしみだらけの壁を見る。積み上げられたDVDケース、空になったカップ麺の容器、スナック菓子の空き袋、丸めたティッシュ、脱ぎっぱなしの靴下、この世の中でもっとも無価値で役に立たないものの累積の中に、敷きっぱなしの布団。その上にあぐらをかいて、ぼさぼさの長髪をぼりぼりと掻く。理髪店にも行かず、自分で切るから、ヘアスタイルも何もない髪の毛だ。無精髭のあごが落っこちそうなくらい大口をあけて、ふあ~あ、とあくびをする。
「腹へった……」

大人向けの小説ですが、中学生や高校生にもぜひおすすめしたい感動作です。息子(当時中2)のすすめで私も読みました。完全にひきこまれ、2時間ちょっとで一気に読みました。たまたま読む本がなくて困っていた娘(当時小6)にも試しで読ませるとあっという間に読んで「感動した!!」と言っていました。

両親の離婚をへて、高校時代の凄惨ないじめから引きこもり、母に捨てられた24歳の主人公。その再生物語です。最後の年賀状の真実のくだりは涙、涙でした。生きる力、勇気がもらえると思います。本当に感動しました。

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テーマ:絵本
ジャンル:本・雑誌