生後2週間から白黒絵本で読み聞かせを始め、何千冊と読み聞かせしてきました。絵本の読み聞かせは、選書が命です。優れた絵本との出合いは、美意識を育て、本物を見分ける力を養います。将来の骨太な読書力につながる良い絵本を集めました。ゆっくりお楽しみくださいね♪
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手紙
手紙 (文春文庫)手紙 (文春文庫)
(2006/10)
東野 圭吾
文藝春秋
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【最初のページ】
序章
その家を狙ったことに深い根拠はなかった。強いていえば、多少なりとも家の様子を知っていたことぐらいだ。しかし剛志が犯行を決意した時、真っ先に頭に浮かんだのはそこに住む緒方という老婦人のことだった。見事な白髪を奇麗にセットし、品のいい身なりをしていた。
「御苦労様。若いのに、えらいわねえ」そういって小さな祝儀袋をくれた。後で見ると中には千円札が三枚入っていた。そんなにもらったのは、引っ越し屋の仕事を手伝うようになって初めてだった。
彼女の表情からは何の邪念も感じられなかった。皺の一本一本まで優しさが刻み込まれているような微笑だった。剛志がぺこりと頭を下げると、「こら、ちゃんとお礼をいわねえか」と先輩から叱られた。剛志が十九歳になったばかりの頃だから、四年前ということになる。
江東区木場には材木問屋が多い。江戸時代からそうで、木場という地名もそのことに由来しているらしい。緒方家に向かうトラックの中で、剛志は先輩から教えられた。緒方家もかつてはそうした問屋の一つで、緒方商店と言う屋号を持っていた。ただし本業のほうは殆ど形ばかりで、材木置き場に使われていた土地を別の目的に利用することで、緒方商店は収入を得ていたようだ。

大人向けの小説。強盗殺人犯の兄を持った少年の姿を通し、犯罪加害者の家族を真正面から描いた感動作。罪を償うとはどういうことか、深く考えさせられました。後の方で出てくる社長の重みのある言葉。これには頭をガーンと殴られたような衝撃を覚えました。私こそ、世間知らずで甘かったのか、と。

息子(当時中2)が一気に読んで「感動した!!」とまくし立てました。この本を読むと誰もが、絶対に犯罪を犯してはならないと思うでしょう。どれだけ家族だけでなく親戚に迷惑をかけるか、後世まで犯罪者としてのレッテルが引き継がれるか、息子も思い知ったと思います。つながりを密に持って、これ以上犯罪者を増やさないことが読者へのメッセージだと知り、納得しました。

しかし、ラストを読者にゆだねるというのは...う~ん、きっぱり書いてほしかったなあ~...
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テーマ:絵本
ジャンル:本・雑誌
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