生後2週間から白黒絵本で読み聞かせを始め、何千冊と読み聞かせしてきました。絵本の読み聞かせは、選書が命です。優れた絵本との出合いは、美意識を育て、本物を見分ける力を養います。将来の骨太な読書力につながる良い絵本を集めました。ゆっくりお楽しみくださいね♪
龍の子太郎
龍の子太郎 (児童文学創作シリーズ) 龍の子太郎
松谷 みよ子、田代 三善
(2006/07 新装版)
講談社
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【最初のぺージ】
龍の子太郎はなまけんぼう

けわしい山が、いくつも、いくつも、かさなりあって
つづいている山あいに、小さな村がありました。
村の下には、すきとおった谷川が、コボコボと音をたてて
ながれていましたが、あたりはまるっきりのやせ地で、
石ころだらけの小さな畑からは、あわだの、ひえだの、
まめだのが、ほんのぴっちりとれるばかりでした。
おまけに、ここらはわるいおにがいて、ようやく
みのった作物を、できたかと思うと、根こそぎさらって
いってしまうのです。まったくまずしい村でした。
まったく、すみにくい村でした。

国際アンデルセン賞優良賞
第1回講談社児童文学新人賞受賞

龍になって、北のみずうみに住むというお母さんを訪ねて、龍の子太郎は、長く苦しい旅にでます。民話を再創造したもので、鬼、天狗、雪女も登場する幻想的な物語です。怠け者から、大きく、たくましく、優しく成長する龍の子太郎。

いないいないばあ」でおなじみの、松谷みよ子さんの代表的傑作です。「edu (エデュー) 2007年 12月号」で、柴門ふみさんが「夢中になった本」として推薦されていました。

実は、娘が年長の秋、発表会の題目がこの龍の子太郎。保育所では、子どもたちに1ヶ月かけて読み聞かせをし、イメージをふくらませていったそうです。本番では娘は雪女役。結構地味な役柄でした(笑)。

そういうわけで、わが家でも毎晩の読み聞かせに登場。ところが、本を開くなり...絶句!!絵がない!! い、いや、あります。が、ほんのところどころ。絵がないぺージが見開き3ページも続きます。しかも、白黒!そして、文字だらけ。おまけに、文字は小さい。

幼年童話は経験があっても、本格的な児童文学を読み聞かせするのは初めてです。子どもたちはお話を集中して聞けるだろうか、私自身は途中で読むのがイヤにならないだろうか、正直心配でした。

ところが、この本はおもしろい!!「はやく続きを読みたい」そう思わせるほど、物語りにぐいぐい引き込まれました。毎日少しずつ読み聞かせ。1ヶ月かかりました。

最後になればなるほど、おもしろくて、クライマックスに胸がジーン。現代社会が持つ問題提起などにも触れ、勇敢に対処していく龍の子太郎に「頭があがらないなあ~」なんて心の中でつぶやきました。

子どもには優しく、たくましく育ってほしい。そして、人様のために役に立つ人間になってほしい。きっと親ならそう願わずにはいられないでしょう。この一冊には、そんなメッセージが込められていると思いました。

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