生後2週間から白黒絵本で読み聞かせを始め、何千冊と読み聞かせしてきました。絵本の読み聞かせは、選書が命です。優れた絵本との出合いは、美意識を育て、本物を見分ける力を養います。将来の骨太な読書力につながる良い絵本を集めました。ゆっくりお楽しみくださいね♪
ウェン王子とトラ
ウェン王子とトラ
(2007/06/16)
チェン ジャンホン
徳間書店
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【最初のぺージ】
昔、深い森の奥に、トラのおかあさんが住んでいました。
トラは、悲しそうな鳴き声をあげていました。
子どもたちが、人間の猟師に殺されてしまったからです。
トラは、子どもたちを助けてやることができませんでした。
その日から、トラは人間が憎くてたまらず、村の近くをうろつくようになりました。

2005年ドイツ児童図書賞受賞
出版社より 対象年齢 5歳以上

この絵本が好き! 2008年版 (2008)

この絵本が好き! 2008年版」に2007年刊行の海外翻訳絵本部門で第3位に選ばれていました。

評判どおり、非常に心を揺さぶられる大変素晴らしい作品でした!!子どもたち(当時小3と小1)もこの絵本が一番良かったと感銘を受けていたようでした。

巻末に、この物語が生まれた背景が書かれています。パリ在住の作者が、パリの美術館で、まさに表紙のようなトラが男の子を口にくわえている中国の古い青銅器をながめていて、思いついた作品だそうです。中国には、赤ちゃんの時にトラに育てられた男の子の伝説もあるそうです。作者の作品が日本で紹介されるのは、この作品が初めてだそうです。

水墨画の手法で描かれた力強く迫力満点の絵は、まるで映画をみているようでした。絵は動かないのですが、心の眼には迫力いっぱいにトラが走って、飛びかかってくる姿が迫っていました。トラはしゃべらないし現実に近いリアリティあふれる姿。それがさらに臨場感に拍車をかけているのだと思います。大判なのもいいです。

絵だけでなく、ストーリーにも大変感動しました。間違いなくハラハラドキドキします。表紙からそうですものね。子どもたちは表紙を見て、「危ない!」と叫んでいましたから。意表をつかれた最後のページは、何度もながめてしまいます。本当に、涙なくして読めません。

母が子をおもう姿。母の愛情。獣であっても、人間であっても。やっぱり「心」や「情」は必ず相手に通じるものなのですね。

一生、読書好きになる本の選び方』でも良書として紹介されていました。

最新版・一生、読書好きになる本の選び方 (学研ムック)

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同じくアジアの絵本。小2の教科書にも載っている大スケール感動作です。


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